ハードウェアとは、コンピュータそのものを指しています。例えばパソコンやタブレットなどもその一例です。
ここでは、プログラミング教室で使用されているハードウェアの種類とそれぞれのメリット・デメリットがあります。
「子供向けプログラミング教室」で使用されている4つのハードウェア
プログラミング教室で使用されているハードウェアの種類は、大きく4つに分けることができます。それは「パソコン」「タブレット端末」「シングルゾードコンピュータ」「ロボット、センサーカー等」です。
各ハードウェアの特徴についてご紹介します。
パソコン
パソコンのメリット
- 汎用性が高い
- 大きな画面を使用することができる
- 様々なプログラム言語に対応できる
パソコンのデメリット
- 他のハードウェアに比べて高価(5万円台〜30万円ほど。もっと高価なパソコンもある)
- パソコンのセッティングが複雑
- キーボード入力・マウス操作ができる必要がある
以上のことから、プログラミング初心者の場合、パソコンを使用してプログラミング学習をするためには
- キーボード入力(ブラインドタッチ)ができる
- マウス操作ができる
- パソコンの基本的な構造や操作を知っている
ことなどが必要になることがわかります。
タブレット端末
タブレット端末のメリット
- 直感的に操作することができる
- 小学生低学年の子供でも操作しやすい
タブレット端末のデメリット
- 画面領域がパソコンに比べると狭い
- 比較的、値段が高価(3万円台〜9万円ほど)
以上のことから、プログラミング初心者の場合、パソコンよりも操作の習得に時間がかからないタブレット端末のほうが向いているように感じます。しかし、より複雑なプログラムやテキスト型のプログラミング言語を使用する場合は、操作性の点でパソコンのほうが適していると言えます。
シングルボードコンピュータ
シングルボードコンピュータとは、パソコンを構成する必要最低限の要素(例えばパソコンの脳に当たるCPUなど)に絞ったコンピュータのことです。見た目は、むき出しの基盤となっており、手のひらに乗るサイズです。
シングルボードコンピュータのメリット
- 本体のみなら数千円で購入できるほど安価である
- 子供が直接基盤を手に触れながら入力や出力について考えることができる
- コンピュータの成り立ちについて学ぶことができる
シングルボードコンピュータのデメリット
- パソコンと同じように使用するためには、シングルボードコンピュータ以外にキーボード・モニター・マウスなどが必要
ちなみに、プログラミング教室において使用されているシングルボードコンピュータには、RaspberryPi (ラズベリーパイ)やIchigoJam (イチゴジャム)という種類が人気です。
RaspberryPi (ラズベリーパイ)
シングルボードコンピュータの代表格として、まずご紹介したいのがRaspberryPi (ラズベリーパイ)です。
とても美味しそうな名前ですぐに覚えてしまうRaspberryPi (ラズベリーパイ)ですが、実はイギリスで教育現場で使用することを目的に作られました。そのため、小型で数千円から手に入れることができる手軽なコンピュータとなっています。価格はシリーズによって若干個々となるが、2千円台〜4千円台で購入することができます。
安価だからといって機能的に気後れする点はほとんどなく、プログラミングに必要な要素が揃っています。
RaspberryPi (ラズベリーパイ)のメリット
- パソコンと同じような機能を持ち合わせていながら数千円で購入でき非常に安価
RaspberryPi (ラズベリーパイ)のデメリット
- 一般的なPCに比べると機能は低く、やれることは限られている
- 別途、キーボードやモニターが必要
IchigoJam (イチゴジャム)
シングルボードコンピュータの代表格として、2つ目にご紹介したいのがIchigoJam (イチゴジャム)です。
RaspberryPi (ラズベリーパイ)と同じく美味しそうな名前ですが、2014年に日本で誕生しました。IchigoJam (イチゴジャム)も、非常に安価で購入することができ、その値段は千円台〜二千円台とRaspberryPi (ラズベリーパイ)よりも安く手に入れることができます。
IchigoJam (イチゴジャム)のメリット
- 千円〜二千円で購入できるので非常に安価
- 起動が早い
- 機能が限定されているため子供が扱う際に懸念されるリスクを最小限に抑えられる
IchigoJam (イチゴジャム)のデメリット
- メモリが少ないため複雑な計算に対応できない
- テキスト型プログラミング言語であるBasicのみに対応している
- ラズベリーパイ同様、別途、キーボードやモニターが必要
ロボット、センサーカー等
その他、ロボットやセンサーカー等もプログラミング教室で使用されているが、プログラミング要素が少ないためプログラミング教室では限定的な扱いとなっており普及が進んでいません。
ロボット、センサーカー等のメリット
- モニター以外のリアルな物体を使って動作操作を体感できる
ロボット、センサーカー等のデメリット
- プログラミング要素が他のハードウェアに比べて少ない
- 組み立てに時間がかかるため、プログラミング要素以外に時間が割かれてしまう
「子供向けプログラミング教室」で使用されているハードウェアまとめ
子供向けのプログラミング教室で使用されているハードウェアは、(1)子供達にとって使いやすいか・使用に抵抗がないか・プログラミング要素が高いか、という教育的視点と、(2)導入コストは低いか、といったコスト的視点から選択されていることがわかります。
そのため、お子さんの興味や年齢にあったハードウェアを使用している教室を選ぶことが重要です。