体験授業レポ〜中学2年生、サッカー少年のプログラミング体験〜

ご無沙汰していました。anyの城下です。
9月は光の速さで過ぎ去ってしまいました。毎日、2人の子供たちが保育園から帰ってきて寝るまでの3時間が一瞬です。わたしの体力が限界だと子供と一緒に寝落ち・・・気づいたら朝、なんて事も少なくありません。

そんな目が回るような毎日にも関わらず、ホームステイのホストを務めるという暴挙に出ました。欲張りが止まりません。

そんな毎日でしたが、9月にも体験授業に来てくださった方がいらっしゃいました。そのエピソードをご紹介したいと思います。

受講生のプロフィール

体験授業に訪れたのは、中学校2年生の男の子。最初は、口数が少なくクールな印象でした。しかし、話をする中で、部活でサッカー部に所属しスポーツ少年の一面もあり、たくさんの友達に囲まれている様子が伺えました。

今回、anyの体験授業に参加していただいた理由を伺うと、実は小学校の時にロボットプログラミング教室に通っていた経験があり、たまたまanyのチラシをご覧になったお母様が、「中学生向けのプログラミング教室が近所にあるなら、一度体験授業を受けさせてみよう」と考えられ、お申込みに至ったということでした。

意外に少ない「中学生向け」プログラミング教室

プログラミング教室は年々増加傾向にありますが、「小学校の頃に通っていたプログラミング教室を、中学校に入るタイミングで辞めてしまう」というお子さんは意外に多いのが現状です。

というのも、プログラミング教室の多くが小学生向けのブロックプログラミングをメインに教えているためです。
ブロックプログラミングは、


1)タイピングができなくても動かせる
2)英語がわからなくても動かせる
3)プログラミングが動く仕組みを知らなくても動かせる


というメリットがありますが、逆に中学生には簡単すぎて面白さに欠けたり、発展性に欠ける一面があります。

そのため、「ブロックプログラミングをこのままずっと続けても・・・」と考えてしまう生徒さん・親御さんが多いことが、中学生になるタイミングでプログラミング教室を辞める理由になっているのでは・・・と分析しています。

では、なぜブロックプログラミングの教室ばかりが増えているのでしょうか。

小学生向けのプログラミング教室が増えている理由

一つは、2020年にスタートする小学校でのプログラミング教育の義務教育化が影響していると考えられます。

しかし、実のところもう一つの原因の方が大きな影響を与えていると考えます。それは、多様なプログラミング言語を教えられる人員の少なさです。

「ゲーム」「ウェブアプリ」「スマホアプリ」など、作るものによって適したプログラミング言語があります。そのため、お子さんの興味関心に合わせて授業を行うためには、教育者側に専門的な知識が網羅的にある必要がありますが、そのスキルを持つ人はまだ少ないのが現状です。

こういった背景もあり、中学生向けのプログラミング教室はなかなか増えづらい状況にあると考えます。

「将来の夢」は「ロボットに関わる仕事」

さて、今回体験授業に来てくれたサッカー少年ですが、中学校に進学することで生活環境が大きく変わるため、それまで通っていたプログラミング教室を一旦辞めた経緯がありました。

小学校の頃に通っていたロボットプログラミング教室では、説明書の内容に沿ってロボットを組み立て、プログラミングをしていたそうです。

プログラミングした通りにロボットが動く面白さが忘れられなかったこのサッカー少年に「将来の夢」を聞いてみると、「ロボットに関わる仕事がしたい」という回答が返ってきました。

実は、多くのお子さんに将来の夢についてヒアリングしているのですが、このサッカー少年のようにはっきりとした夢を持っている子はなかなかいません。それだけ、このサッカー少年にとってロボットプログラミングは特別なものだということが伝わってきました。

しかし、この驚きはまだ序の口だったのは後になってわかります。。。。

答えを導き出した、サッカー少年

anyでは、生徒さんが分からない部分があってもすぐに回答を教えることはしません。回答を教えればすぐに正しい想定通りのプログラムが書けるようになります。しかし、anyでは「分からない→分からない部分を整理する→うまくいかない原因を予想する→試してみる」という、プロのプログラマーが日々やっているステップを踏むことを重視しています。その理由については、後述します。

今回、体験授業に参加してもらったサッカー少年も、プログラミング体験の中で想定した動きにならない場面が発生しました。この時も、「分からない→分からない部分を整理する→うまくいかない原因を予想する→試してみる」というステップを踏んでもらいました。

とはいうものの、初めての体験授業では、根を上げてしまうのが一般的です。私は、教えるタイミングを図っていました。しかし、サッカー少年は私の予想を良い意味で裏切ってくれました。

なんとサッカー少年は、何が原因なのか自分で考え、試す中で、実際にプログラムのバグ(プログラムが正しく読み込まれない部分)を修正して、想定した通りにプログラムを動かすことに成功したのです。

このようなケースはとてもレアなので、私はおもわず「すごい、すごい」と連呼してしまいました。この体験授業を通して、”このサッカー少年は「自分で考える癖」が既についているのだなぁ”と感じました。

上手くいかない事を「自分の力で」成功させる価値

今回のケースのように、初めからできる生徒さんはなかなかいませんが、「できなかったことができるようになる」という成功体験を積めば、少しずつ身についてきます。

これらの成功体験を積む事で、何かうまくいかなったり、失敗したりすることがあっても、「きっと原因を突き止められる、きっとうまくいく」という粘り強さやポジティブシンキングに繋げることができます。このスキルは、一生ものです。お子さんが受験や就活、社会人になってもずっと活かすことができます。

anyはプログラミングコンテストを一つのゴールにしていますが、その理由もこの成功体験を積むことに由来しています。

サッカー少年が挑戦している「プロフィールサイト」作り

実は、今回、この体験授業を受けてくれたサッカー少年は、体験授業当日に入会してくれることが決まりました。本当に嬉しいです。

現在は、実際の授業で自分のプロフィールサイトの制作に取り組んでいます。

このプロフィールサイトは、自分専用のサイトを指します。実際に、経済産業省が後援している「未踏ジュニア」に選ばれたYuki Mihashiさんも、自身の作ったプロダクト紹介などをプロフィールサイトで行なっています。

このようなプロフィールサイトを作る狙いは、「出来ることを出し惜しみしない」ことにあります。

例えば、今後、受験や就職活動など、限られた時間で自分を知らない人に自分を知ってもらわなければならない時、「百聞は一見に如かず」で、このプロフィールサイトは大いに役立ってくれるでしょう。

これからサッカー少年が作るプロダクト情報は、全てプロフィールサイトに掲載していくことになります。そうすることで、作ったプロダクト毎に、

  • どう言った想いが詰まっているのか
  • 何に苦労したのか
  • どんな工夫をしているのか

と言ったことまで、第三者に伝えることができるようになります。

このようなプロフィールサイトがあることで、このサッカー少年の粘り強さや創意工夫の内容、人となりまで第三者に伝えることができるようになります。

このメリットは計り知れません。

体験授業を受けてみませんか?

プログラミング教室「any」では、体験授業を行っています。今回のように中学生だけでなく、小学生も受講可能です。(小学生体験レポートはこちら)

ご興味のある方やご質問のある方は、お気軽にお問い合わせください。