学校の休校が決定してから1ヶ月が経とうとしていますが、新型コロナウイルスの影響は留まるどころか、勢いを増しています。
先週の週末には、東京都知事から「不要不急の外出自粛要請」が出され、平日だけでなく土日もなかなか外に出れない状況が続いており、大人も子供も窮屈な思いをしているのではないかと思いますがいかがでしょうか。
この1ヶ月で、リモートワークや自宅待機など、働き方が大きく変化した方も多いと思います。様々な変化の中、各家庭の工夫で乗り越えてきた1ヶ月だったのではないでしょうか。
今回は、前例の無い長い休校を逆手にとって、プログラミング教室anyの春休みクラスに通われた生徒さんの成長の軌跡をご紹介したいと思います。
休憩なしで3時間ずっと集中
今回は、姉妹(定期クラスも通っていてプログラム経験のある新4年生になる妹さんと、プログラミング自体は初体験になる新6年生になるお姉さん)で春休みクラスに受講いただいた生徒さんについてご紹介します。
春休みクラスは、1日3時間コースを4日間連続で行うというカリキュラムを組んでいました。当初は、60分に1回は休憩を取る予定でしたが、「休憩したくない、このまま続けてプログラミングがしたい」という要望があったので、結果的に春休みクラスの初日は「3時間休憩なし」でプログラミングに取り組んでくれました。
4日間でタイピング速度は約2倍に
春休みクラスでは、タイピング速度に影響するホームポジションやブラインドタッチを意識しながら、日々タイピング練習に励んでもらいました。
その結果、4日間でタイピング速度は約2倍に上達することができました。これは、受講してくれた生徒さんの類稀なる集中力と向上心が後押ししていますが、一方でタイピングに触れる機会さえあれば、短期間に上達するお子さんも大勢いらっしゃるのではないか・・・という可能性を感じさせてくれました。
春休みクラスに限らず、anyではタイピングの時間を設けています。その理由は、2つあります。
1つめの理由は、実際にプログラマーが使う「コード入力を伴うプログラミング言語」を、小学生からでも習得するために必要だからです。
そしてもう一つの理由は、タイピングの上達が子供たちの自信につながると感じているからです。
ご存知の方も多いかと思いますが、実は2023年度までに、全ての小中学生が1人1台のパソコンを使える環境整備が学校で進められることが決まっています。(新型コロナウイルスの影響で、この整備計画は前倒しされることが検討)
子供たちにとって、タブレットやスマートフォンを触る機会は多くなってきましたが、PCでブラインドタッチまで出来る子はまだまだ少ないのが現状です。そんな中、PCを使った授業で「ブラインドタッチができること」はお子さんが自分に自信が持つきっかけになり、さらにPCを使った調べ物学習などでは、タイピング初心者のお子さんに比べて圧倒的に有利と言えるでしょう。
ビル・ゲイツの写真を使った「著名人当てクイズ」
またブレイクタイムでは、プログラミングを一つのきっかけとして世界で活躍してる著名人の写真を見せて「著名人当てクイズ」をしました。
今回は、マイクロソフト創業者であるビル・ゲイツさんを題材にしてクイズを行い、姉妹が使っているwindowsパソコンや、授業中に使用したエディタソフトVisualStudioCodeもビルゲイツさんが創業した会社が作っていることを知ってもらい、世界に大きな影響を与えている人を通してプログラミングの影響力の大きさを実感してもらいました。
4日間で1500行以上のコードを書きました。
プログラミングの時間では、図形の問題をステップバイステップでプログラミングする中で、概念となる「繰り返し(ループ)」や「条件文」「関数」などについて学びました。
初めは、簡単な課題から始めることでプログラミングに慣れてもらい、徐々に複雑な図形に挑戦してもらいました。
算数の公式もフル活用
自分だけで上手く解決できないときは、「三角形の内角の和は180度だよ」「円の内角は360度だから・・・」と図形の公式を伝えプログラム中に必要な角度を算出してもらうシーンもありました。まだ学校では習っていない算数にも触れる機会になったのでは・・・と感じています。
少ないコードで書く/デバッグ(プログラムの修正)にも挑戦
課題をクリアしても、「もっと少ないコードで実行できないか」と俯瞰してプログラムを見るステップや、デバッグ(すでにあるプログラムの修正を行うこと)を通してシンプルなコードでプログラミングすることの重要性を体感してもらいました。
生活の中にある「繰り返し」処理
また、単に「繰り返し」や「関数」をプログラミングの中で使うだけでなく、生活の中で「繰り返していること」などをピックアップしてもらい、ロボットなどにプログラミングできれば掃除や洗濯などは自動化できることを知ってもらいました。結果的に、プログラミングが生活のどんなシーンで役立っているのかをイメージしてもらえたのでは・・・と感じています。
「プログラミング、なんか楽しかった」
授業の最終日は、今まで学んだ知識を元に、マインクラフトの世界でロボットを動かして建物を作ったり、穴を掘るプログラムを実装してもらいました。マインクラフトの世界は3次元なので、移動を伴うプログラムを作る場合は「X軸・Y軸・Z軸」の概念にも触れました。
このように算数や数学の世界を先取りして学べるのもプログラミングの素晴らしいところだと感じています。
また、「やり遂げたいこと」などの目的が先にあり、それを実装するために「算数や数学の知識を利用する」ので、知識の定着にも繋がりやすく、また学校で学ぶ知識が自分たちの生きている社会にどう役立っているのかを実感しやすいところもプログラミングのすごいところです。
春クラスの最終日、授業が終わり帰り支度をしているお姉ちゃんが「プログラミング、なんか楽しかった」と言ってくれ、とても嬉しく感じました。
春休みクラス開催中です
新型コロナウイルスが猛威を振るう中、神奈川県の県立高校は新学期の再開を2週間遅らせることを発表しました。
日々情報が錯綜し、様々なことが急に決まる毎日。もし春休みが少し延びるような事があれば、春休みクラスは延長していきたいと考えています。
予定していた3日程以外でも、「2日間だけ」「1日2時間だけ」などのご要望があれば、料金や日程を調整致します。お気軽にご連絡いただければと思います。