親の持つ「言葉の力」|PCITに学ぶ子育て

こんにちは、any城下です。

今月から新しく挑戦していることがあります。

それは、子育て関連の本を読んで得られた新しい知識を生活に落とし込んで実践し、振り返りを行うという実験です。

今月は、子育ての中でも特に「声かけ」に注目して本を選抜してみました。

まず1冊目にご紹介したいのは精神科医である加茂登志子さんが書かれた「PCITから学ぶ子育て」(小学館:2020年6月発行)です。

PCITから学ぶ子育て〜実際にやってみると、子供達の行動に明らかな変化が出てきて驚いている城下。

PCITとは?

PCITとは、アメリカの臨床心理学の教授であるセーラ・アイバーグ氏が開発した治療方法です。

この治療方法が開発された背景には、1970年代、アメリカでは破壊や攻撃などの問題行動を起こす子供が増加傾向にあり、その対策が急務となっていました。

そんな中、PCITを行うと、様々な効果が出てくることがわかったのです。

ちなみに、PCITという言葉は、

  • Parent
  • Child
  • Interactive
  • Therapy

の頭文字から来ています。

このことから想像がつくように、PCITには「親と子供が一緒になって、遊びを通して治療を進める」という大きな特徴があります。

また、PCITの研究を進めるうちに、親子関係だけでなく

  • 治療を受けた子以外の兄弟にも効果を期待できた
  • ADHDやASDの症状の子供たちにも効果が期待できた
  • 虐待再発防止にも効果が期待できた

といった、効果の広がりを見せています。

具体的に何をするのか?

やることは、大きく2つのステップに分かれています。この本を読んで、私の中では以下のように解釈しています。

  1. 親子関係を築くステップ(1日5分マンツーマンで実施)
  2. 親の言うことを子が聞くステップ

ここでは、「親子関係を築くステップ」に着目してご紹介したいと思います。

親子関係を築くステップとして、まず1日5分間、子供とマンツーマンで遊ぶ時間を作ります。そして以下のルールを「親が」守って5分間を遂行します。

やらないこと

  • 批判やダメ出し
  • 質問や提案
  • 命令

やること

  • 具体的に褒める
  • 子供の行動を真似する
  • 子供の言葉を繰り返す
  • 子供の行動を描写する
  • 子供との5分間の遊びの時間を楽しむ

子供が好ましくない行動をした時の対処方法

  • 無視のスキルを使う

やること・やらないことを見渡してみると、私自身、どうしてもやってしまっていたこと、できていなかったことが多いことに気づき、日々の声かけの中で実践することに…。

すると、予想以上に早く、子供たちの行動が変容しています!正直、こんなに早く変わるものかと驚きが隠せません。。。

知らないって、恐ろしいですね。

生活の中でPCITを活かせたこと

この本の中では、子供とマンツーマンの時間を1日5分持ち、おもちゃを使って子供ファーストで遊ぶことをワークとして紹介しています。

しかし、私の場合、平日はほとんどワンオペ育児のため、子供たちとマンツーマンの時間を5分持つことさえも、なかなか難しい!のです。そう感じている方は、少なくないのではないでしょうか。

だからと言って、何も行動を変えないのはもったいないと考え、日々の声かけで取り入れやすい部分から3つを実践することにしました。

  1. やったこと①:具体的に褒める
  2. やったこと②:親が子供にお願いしたことをやってくれたら、具体的に「ありがとう」を伝える
  3. やったこと③:子供が好ましくない行動を取った時には、「無視のスキル」を使う

やっていくうちに、色々な変化を実感します。

例えば「具体的に褒めた場合」、子供たちは褒められて嬉しそうなので、私も嬉しくなります。子供たちは褒められたことによって、どんな行動がお母さんを喜ばせるのか学習するので、同じシチュエーションになると言われなくても自分からやってくれるようになります。それをみて、私も嬉しくなってさらに具体的に褒める、子供たちは嬉しい、さらに自分からやってくれるようになる・・・と言う、信じられない好循環状態に。(我が家の場合は、特におもちゃの片付けの場面で効果を発揮しています)

子育てをPCITに基づいて振り返る

そして、日々、実践したことを振り返りノートに書き取ることにしています。

ミミズのような字で恐縮ですが、どんな風に振り返っているかイメージが湧けばと思います。

そうすると、客観的に「やれていること」「やってしまっていること」「改善点」が見えてきます。

また、子供たちがどう変わっているのか、どんな声かけに反応しているのかを振り返りにより実感する時間になっており、また明日も頑張ってみようと言う気持ちにさせてくれます。

また、やっているうちに「具体的に褒める」「やってもらったらありがとうを言う」ことが癖になり、自分の子供たちだけでなく、家族や友達や近所の方へ、さらには教室に通ってくれている子供たちにも自然とできるようになってきています。

こういうことができている自分を実感すると、自己肯定感が上がるように感じます。この変化は、棚からぼた餅でした!

これからも、何か子育てに役立つ本があれば紹介していければと思います。

無料体験、やってます。

プログラミング教室anyでは、無料で1回分の授業を受けることができる体験授業があります。

プログラミングに興味のあるお子さん、ゲームが好きなお子さん、もともとプログラミングを習っていたお子さん、色々なお子さんが通っています。

講師は、人工知能の研究経験のある2児のママです。

Unityで3Dボールゲームを作っている小学4年生
好きなYoutuberが作っていたモダンハウスをプログラミングで作っている小学5年生

生徒さんの4分の1は中高生。小学生コースから着実にステップアップできる本格的なプログラミングコースもあるため、アプリ開発やゲーム制作など本格的なプロダクト開発までマスターできます。(プログラミングの認定試験に挑戦している高校生もいます)

難しい言葉は使わずに、生活の中で使われている様々な仕組みなどからプログラミングの仕掛けを読み解くので、論理的に・・・ということはもちろんですが感覚としても捉え安い授業を心がけています。

ご興味のある方はぜひ一度体験授業を受けてみませんか?

お申し込みは3分で完了です。

明けましておめでとうございます。

ご無沙汰しておりました。プログラミング教室anyの城下です。皆様いかがお過ごしでしょうか。

今年は、プログラミング教室として3つの新しい挑戦を行なっていこうと考えています。

それぞれの目標についてこの場を借りて説明させていただきますね。

新教室を開講

プログラミング教室anyを開講して早くも半年が経とうとしています。ありがたいことに教室の周辺にお住いの小学生・中学生がそれぞれの目標を持って通ってきてくれています。

  • ある中学生は、自分のプロフィールサイトをオープンするための準備を進めています。
  • またある小学生は、自分が1から考えたロールプレイングゲームを一つずつ丁寧に仕上げています。
  • 別の小学生は、ロボットプログラミングを学んだのちに、今年はシューティングゲームに挑戦することを決めました。

ここに書ききれないその他の生徒さんも、それぞれの興味関心を軸にしながら、理解度に合わせて授業を進めています。

マンツーマンに近い形なので、個々に寄り添って授業ができていることもあり、それぞれの生徒さんが自分自身で成長を感じてくれていることが何よりも嬉しい今日この頃です。

しかし、一方で小学〜中学生を対象としていることもあり、自宅からの距離がネックになっている方が多い印象を受けました。

そこで、国立駅周辺に新教室を開講することで、場所のボトルネックを解消できればと思っています。

2020年は小学校でのプログラミング教育が義務教育化するスタートの年です。学校で初めてプログラミングに触れて、関心を持つお子さんも増えると思います。このまたとない機会に、コンテストも狙える実力を付けられる場を多くの場所で提供できればと考えています。

無料プログラミング教室を開講

2つ目の挑戦は、無料のプログラミング教室を開講したいと思っています。その理由は「誰でもプログラミングを学べる環境を作りたい」という想いにあります。

この挑戦には、2つの出来事が関係しています。

1. 親になったこと

一つは私自身が母になったことです。

2人の子供を育てる中、文字通り右も左も分からない中、ほとほと困り果てました。(今もそんなタイミングがあります)親としてできること・知っておくべきことについて今も模索をしています。

その中で、一つわかったことは「環境が子供たちの将来に与える影響の大きさ」です。

後述で紹介する本「われらの子ども」は、私の親としての意識を根底からひっくり返してくれました。いままで、なんとなく教育というものを捉えていましたが、その必要性・重大性に気づかされ、親として明確な指針を持つことができました。

2. 甥っ子の家庭教師をしたこと

私には今年社会人になる甥っ子がいます。

彼が中学3年生の夏、個人的に家庭教師を行なっていました。彼は、英語が苦手でした。文法も単語も恐ろしいほどにわからない状態で、途方に暮れているような状態でした。その様子を見かねた私の母(甥っ子から見ると祖母)が「勉強を教えてくれないか」と相談してきたのです。

結論から言うと、その半年後、彼は返り咲きます。

彼は海外のお客さん向けに英語を通して両親の商売をサポートしています。K-POPが好きな彼は、韓国にホームステイし、海外の友人と英語を通してコミュニケーションを取るまでになりました。そして今までに、何組ものホームステイを受け入れています。

そんな彼は、高校最後の年にある挑戦をします。地元のビジネスコンテストに応募し、準優勝を勝ち取るのです。その後はトントン拍子で、企業からのスポンサーもつき、クライドファンディングで資金を集めることに成功しました。

出来ることから始めてみよう

「親になったこと」「甥っ子の家庭教師経験により、教育がどれだけ将来に影響を与えるかを体感したこと」から、国立市に住む子ども達にできることから始めようと決心しました。そして、その第一歩が「無料のプログラミング教室を開催すること」になります。

加速度的に変わっていく現代を生き抜く中で、子供たちは様々な格差と隣り合わせにいる状態です。これらの格差は、経済格差・情報格差・機会格差・モチベーション格差まで多岐にわたっており、染み付いたシミのように残っています。この文教都市である国立市でも同じようなことが起こっているのではないでしょうか。

この課題について私はライフワークとして取り組んでいきたいと思っています。(無料プログラミング教室開催時の様子

親御さんにオススメの本

先ほどご紹介した本「われらの子ども」は、私の親としての意識を根底から覆してくれた至極の一冊です。親・学校・地域社会が子どもたちに世代を超えてどのような機会格差をもたらしているのか、また教育投資の絶大な効果について、詳細なインタビューやエビデンスを合わせて紹介しています。もしご興味のある方はお貸ししますのでお気軽にお問い合わせください。

本の出版

皆さんもご存知の通り、2020年から小学校でプログラミング教育がスタートします。

そんな中、多くの小学校では日々この新しい挑戦にどのように取り組んでいいのか考えあぐねている先生方・親御さんも多いのではないでしょうか。

そこで、私が生徒さんとプログラミングを一緒に作っていく中で感じた「学びのエッセンス」を少しでもご紹介できればと考えました。

すぐに使える学びのエッセンスをギュッと凝縮した形で、自宅でも(時には教室でも)実践できる形式にまとめていきたいと思っています。

プログラミングは決して難しいものではありません。何か得意なことがあるお子さんなら、学んでいくうちにきっとそのコツに気づき「ハマる」はずです。

そのコツを実践を通して小学生のお子さんでも気付きやすくまとめていきたいと思っています。

新年の挨拶の終わりに

国立市に移り住んで2度目のお正月を迎えました。

この地を永住の地として選んだ理由のなかに「国立市は文教都市」であることが関係しています。移り住み、たくさんの学校があり選択肢が多いことに加え、文教都市であることを誇りに感じている住民の方が多いことをひしひしと感じました。

せっかく国立市に縁があってここで生きていくのだから、この地域にしかないこの地域のためになる活動をライフワークとして行けたら、こんな幸せな事はないな、と感じています。

そんな活動の輪が広がる事で、「わたしの子ども」だけでなく「われらの子ども」という意識も広がっていけばいいなと思います。

最後に、皆様にとって2020年が素晴らしき1年でありますように!