先日、久しぶりに姪っ子に会う機会がありました。彼女は小学5年生。4人兄弟の末っ子ですが、私の二人の子供(2歳、0歳)を抱っこ紐で抱っこするほど面倒見のいい女の子です。寝る前に必ず本を読む読書家でもあります。
そんな彼女の前で私がパソコンを広げていると、彼女が「プログラミングがしたい」といってきました。せっかくなので一緒にプログラミングをすることに・・・。聞くと、彼女はパソコンクラブに所属してブロックプログラミングの経験があるようでした。
しかし、パソコンクラブに所属しているとは言っても、0からプログラミングできるほどの経験がない様子。一般的な小学校5年生なら当然です。そこで、いくつかのプログラミングのコツを教えてみると・・・。
小学5年生の彼女はどんどんプログラムを書き換えていき、その熱量は冷めることなく、結局「まだやりたい」という姪っ子にお願いしてパソコンを返してもらう羽目になりました。
しかし、彼女のプログラミング熱は冷めません。なんと、後日、姪っ子から
「家のパソコンでもプログラミングをやりたいから、やり方を教えて」
とメールが送られてきたのです。
プログラミングは簡単に始められる
まだあまり知られていませんが、今は環境が整い、パソコンやタブレットがあれば自宅でも簡単に子供向けのプログラミングができる時代になりました。きっかけさえあれば簡単にプログラミングを学べる時代ですが、なかなかその「きっかけ」に出会えないのが現状です。
そこで、私のやっているプログラミング教室では、まずはプログラミングを学ぶ機会を提供することが重要だと思い、月1回から¥3500で通えるコースを用意しています。
「月1回しか通わずにプログラミングが身につくのかしら?」と疑問に感じる親御さんも少なくありませんが、今回紹介した姪っ子の事例からも分かるように、きっかけさえあれば自分で学び始める子供は少なくありません。
このコースを通して、まずはプログラミングを学ぶきっかけを作ってもらい、次に自宅でもプログラミングを独学できるような情報提供をしています。親御さんと二人三脚になって、「お子さんのプログラミングスキルを育んでいこう」という教室になります。こう言った取り組みによって、プログラミングが得意な子供たちが増えればいいなと思っています。
プログラミングスキルだけで終わらない
「独学できるようになると、教室に通う必要が無くなるのでは?」と感じた方もいるかもしれません。そうなると、ちょっと大きい声では言えませんが、私が食べていけなくなるので何とか通ってもらうために、価値を提供する必要があります。
私のプログラミング教室に通う価値は、1)プログラミング好きな子供同士が刺激しあってさらに成長できる場の提供、2)プログラミングスキルを社会に還元する経験にあると思っています。
これらの体験を通して、「自分はできるぞ」という自信を育んでもらえたらと思っています。
今日からできる、子供の「やりたい!」を育む3つのポイント
今回紹介した姪っ子のように、元々子供達は「好奇心が強く何かに集中する力」を持っています。その好奇心や集中力を削がないために、今日からできる子供の「やりたい!」を育む3つのポイントをご紹介します。
- 子供が間違っていても、子供から助言を求めるまで口を出さない
- 大人は提案し、子供が決める
- 予定調和にせず、偶発性を楽しむ
たった3つのことですが、やってみるとなかなか難しいです。私も姪っ子に口を出したい気持ちをグッと抑え、彼女の好奇心の向かう先を一緒に辿りながら、アドバイスを求められてから助言するように注意しました。
「あなたのためだから」という毒薬
大人は今までの経験から学んだことを子供に教えようとします。それは一見効率的で賢いやり方に見えますが、逆に子供の「体験して学ぶ機会」を奪っていることにもなります。
体験から学ぶ機会が、子供の好奇心や集中力を育んでいます。もし、お子さんが今一生懸命取り組んでいることがあり、それを伸ばしてあげたいと感じているなら、やることは2つ、「邪魔をしないこと」と「その道のプロやコミュニティに任せること」ではないかな、と思う今日この頃です。