さまざまなプログラム言語を横断する価値

こんにちは、any城下です。7月に入りましたが、涼しい日が続いていますね。過ごしやすい反面、雨ばかりで家に篭りがちですが、新しいピアノ曲に挑戦したり、少し凝った料理を作ってみたり、模様替えをしてみたり、”昨日と違う今日”を意識して過ごしているこの頃です。

余談ですが、私なりの「充実感公式」というのがあって、それは、

今日の当たり前 – 昨日の当たり前 = 充実度

というものです。変化率が大きければ大きいほど充実度が高くなるように感じています。

プログラム言語は常にアップデートされ続けている

さて、プログラミングの世界も日進月歩で、年々新しいプログラム言語が出てきています。また1つの言語をとっても、年に何度もバージョンアップされていることをご存知でしょうか。

以下は、ソフトウェア品質の評価と追跡を手掛けるTIOBE Softwareが、2021年6月版として発表している「プログラミング言語の人気を示すランキング」(通称「TIOBEインデックス」)です。

参照元:https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/2106/09/news058.html

プログラミングという分野は、漢字や英語のように「1度覚えてしまえば一生勉強しなくてもいい」という世界ではありません。プログラミングによってやれること、求められることが日進月歩で変わっていくのに合わせて、プログラム言語も日々アップデートされています。

そのため、より便利に、より使いやすく進化し続けているのがプログラム言語の世界です。

anyで複数のプログラム言語を横断的に学ぶ理由

プログラミング教室anyでは、小学生でも積極的にプログラム言語を学ぶ機会を提供しています。

基本的には、タイピングができ、アルファベットが読めるようになっていれば、学年や年齢に関わらず英語を使ったコードプログラミングに移行しています。

anyでは、一般的に以下のような順序で複数のプログラム言語を習得しています。

  1. スクラッチやマイクラプログラミングなど、ビジュアルエディタによるプログラミング習得
  2. Lua言語によるプログラミング
  3. python、または、C# によるプログラミング
〜小学4年生〜マインクラフト上でビジュアルエディタを使ったプログラミングに挑戦
〜小学3年生〜Lua言語を使ってマインクラフトでプログラミングをしている
〜小学5年生〜C#というプログラミング言語を使って2Dゲームを学んでいます

このように、1つの言語にこだわらず「やりたいことを実現するにはどんなプログラム言語があるのか」という視点からプログラム言語を選択しています。

なぜなら、様々なプログラム言語に触れる機会を作ることで、それぞれのプログラム言語の違い・共通点を自然と理解することができるようになるためです。

また、自分のやりたいことを実現する手段として新しいプログラム言語に触れるため、「また一から学び直さなくてはいけない」といった挑戦することへの壁がなく、自然と新しい言語に慣れることができるようになります。

このように「複数のプログラム言語に触れる機会を作ること」によって、時代や自分のやりたいことに合わせて新しいプログラム言語を習得するときの障壁をできるだけ下げれるようになるというメリットがあります。

複数のプログラム言語に触れたことのある人・ない人の違い

様々なプログラム言語に触れた機会がある人と、そうでない人を比べてみると、新しい言語に挑戦する障壁の度合いが全く違ってきます。

複数のプログラム言語に触れた経験があれば、どのプログラム言語でも使用する基礎的な考え方が身についているので、様々なプログラム言語に挑戦しやすくなります。

一方、1つのプログラム言語しか学んでこなかった場合、それ以外のプログラム言語と自分の習得している言語との違いを俯瞰して捉えることができていないため、新しいプログラム言語に挑戦することに抵抗を持ちやすい傾向があります。

無料体験、やってます。

プログラミング教室anyでは、無料で1回分の授業を受けることができる体験授業があります。

プログラミングに興味のあるお子さん、ゲームが好きなお子さん、もともとプログラミングを習っていたお子さん、色々なお子さんが通っています。

講師は、人工知能の研究経験のある2児のママです。

Unityで3Dボールゲームを作っている小学4年生
好きなYoutuberが作っていたモダンハウスをプログラミングで作っている小学5年生

生徒さんの4分の1は中高生。小学生コースから着実にステップアップできる本格的なプログラミングコースもあるため、アプリ開発やゲーム制作など本格的なプロダクト開発までマスターできます。(プログラミングの認定試験に挑戦している高校生もいます)

難しい言葉は使わずに、生活の中で使われている様々な仕組みなどからプログラミングの仕掛けを読み解くので、論理的に・・・ということはもちろんですが感覚としても捉え安い授業を心がけています。

ご興味のある方はぜひ一度体験授業を受けてみませんか?

お申し込みは3分で完了です。

直感でプログラミングできるスクラッチ

プログラミングは論理思考の積み重ね

プログラミングは、論理的にものごとを考える能力が問われます。なぜなら、プログラミングによって動かしたいコンピュータが、論理的に命令しか受け付けてくれないからです。逆にいうと、曖昧な表現や一を聞いて十を知るといったことが苦手なのがコンピュータです。

しかし、小学生くらいの子供にとって論理的に物事をとらえ、それをプログラミングに落とし込んでいくのは難易度が高いことだと言われています。

そこでプログラミングをもっと直感的に映像(ビジュアル)を使って楽しみながら学ぶことができるツールがスクラッチです。

スクラッチで何ができるの?

スクラッチではアニメーションやゲームが作れる

これからの時代は「ないものは作る」という時代になるでしょう。これはつまり、ゲームが好きという子供よりも、ゲームを作るのが好きという子供が増えてくるようなものです。

実際に、スクラッチを使って自分で考えたアニメーションやゲームを作っている子供たちは世界中にたくさんいます。(スクラッチの利用者数

日本では、まだそういった「自分で作る」という子供は少数派ですが、プログラミングが2020年に義務教育に盛り込まれ、プログラミング自体が身近な存在になることで、「自分で作る子供たち」が増えていくことは間違いありません。

自分でゼロから始めるゲーム作りにはまってしまうと、その面白さから離れられなくなるという子供は今後増えていくと考えられています。

スクラッチの構成要素と仕組み

1.ブロック

スクラッチの要素としてまず挙げられるのは「ブロック」です。

このブロックと言われる要素は、コンピューターに動きを命令できる機能があります。このブロックをうまく組み合わせることによって、コードと呼ばれえる命令文(多くが英語使用)を直接書き込まずにプログラミングすることができます。

ブロックの例

  • ○歩動かす
  • ○度回す
  • もし、端に着いたら跳ね返る

2.スプライト

スクラッチの要素の2つ目として「スプライト」があります。

スプライトとは、スクラッチで動かすことができる画像(キャラクター)をさします。デフォルトで設定されているスプライトは猫です。

スプライトの例

スプライトには、様々な種類があります。例えば、動物・文字・人物など多くのスプライトがライブラリーに用意されています。

動物のスプライト例
文字のスプライト例
人物のスプライト例

オリジナルのスプライトを追加する方法

様々なスプライトがすでに準備されていますが、オリジナルのスプライトを追加することも可能です。

スプライトを描いて追加する

スクラッチには、新しいスプライトを描く機能があります。スプライト画面の右上に表示されている4つのアイコンのうち、左から2つ目のペンのアイコンをクリックすると新しいスプライトを描く画面が右手に表示されます。

新しいスプライトを描く画面
新しいスプライトを追加する画面

ファイルからスプライトを新規追加する方法

自分の撮った写真やもらった画像からスプライトを追加する方法もあります。

  1. まずは使用したい画像や写真を使っているコンピュータデバイスに保存します。
  2. そのあと、スクラッチの編集画面の左下にあるスプライト画面の右上にある4つのアイコンの右から2つ目のアイコンをクリックします。
  3. 次に追加したい画像ファイルを選択して「開くボタン」をクリックするとスプライトを新規追加することができます。
ファイルからスプライトを新規追加する画面

スプライトには背景をつけることができる

デフォルトでは背景は白い画面になっています。

しかし、ライブラリーに用意された背景から1つを選択すると、スプライトの背景を設定することができます。

デフォルトの背景は白い
ライブラリーからboardwalkという背景を選択した画像

ライブラリーに用意された以外の背景をオリジナルで作成してアップロードすることもできます。

3.音

スクラッチを構成する要素の3つ目は「音(音楽)」です。

スクラッチには、作成したアニメーションやゲームに音楽をつけることができます。

スクラッチの画面右側にある3つのタブの中に「音」というタブがあるのでクリックします。デフォルトで用意されている音は「ポップ」という2秒ほどの音です。

この音は、編集や効果をつけることができます。効果には、フェードイン・フェードアウト・大きく・小さく・無音・逆向きの6種類があります。

音を増やしたいときは、すでにスクラッチ内のライブラリーに用意されている「人・動物・楽器・効果」などの音を追加することができます。

また、自分で作成した音楽や友達にもらった音を使いたい場合は、ファイルからアップロードすることもできます。

その他にも、スクラッチ画面で音を録音して使うこともできます。

このように、スクラッチは3つの要素(ブロック・スプライト・音)を使ってアニメーションやゲームを直感的に作ることができるプログラミングツールです。

プログラミングと英語の関係

プログラミングと英語の密接な関係

プログラミングと英語は切っても切り離せない関係です。なぜなら、プログラミング言語の多くは英語圏で開発され、実際にプログラミングを書くとき「if」といった簡単な英語を使用します。

これからプログラミングを学ぼうと考えている人の中には、「英語が全然できない・・・」「一度に英語もプログラミングも学ぶことができるのか心配だな・・・」と不安に感じる方もいるかもしれません。

でも心配する必要はありません。プログラミングと英語は密接に関係していますが、必要とされる英語力のレベルはそこまで高くないためです。

英語ができなくてもプログラミングはできるの?

結論から言えば、「プログラミングで何かを作りたい」と思っているのならば中学生レベルの英単語や英文法を理解している方がスムーズに進めることができます。

しかし、最近は小学生向けのビジュアル思考のプログラミング言語も増え、英語の知識がなくてもプログラミングすることができるようになりました。

実際に、小学生向けに作られたプログラミングツールScratch(スクラッチ)は、英語を使用することなくプログラミングを行うことができます。

英語に苦手意識があったり、まだ英語の素地ができていない小学生には、このようなビジュアルプログラミングツールを使用してプログラミングすることから始める方法が主流になってきました。

英語という一つの壁をスルーして、まずはプログラミングの仕組みや作成の流れについて学び、プログラミングでどんなものを作ることができるのかを体感することををオススメします。そして「プログラミングって楽しい!」「プログラミングを使ってもっとこんなものを作ってみたい!」と感じることが、後々の伸び代につながるため、とても重要だと感じています。

このように、小学生などの英語のベースがまだ出来上がっていない年齢の子供たちの場合、第一にプログラミングの楽しさを体感すること、第二にプログラム言語を使いこなすこと、とステップアップすることが重要だと考えます。

もっと複雑なプログラミングに興味を持ち始めた時に、英語をベースに作るプログラミングに移行するのがおすすめです。

プログラミングが「英語習得への近道」である理由

プログラミング学習は、継続して学ぶことでプログラミングと英語を一度に学ぶことができることにもつながります。英語への苦手意識ができる前にプログラミングを始めることで、英語への親近感を持つことが出来ます。

英語は言葉なので、実際に使うシーンが増えることでその理解が深まり、体に染み付いた忘れづらい知識をつけることが出来ます。つまり、プログラミングすることは単に「英語を学ぶ」から「英語を使う」へ一歩前進した学びを提供してくれるのです。

また、プログラミングを通して、「社会(仕事)で英語がどのように活かせるのか」を知ることにもつながります。社会で英語が使われているシーンを体感することで、より英語を身近に感じることができ、英語への得意意識へと繋げてくれます。

このように、プログラミングを通して英語を得意科目ととらえる子ども達は少なくありません。

英語が得意なら、ぜひプログラミングを試してみよう

もし、英語が得意なお子さんがいらっしゃったら、ぜひプログラミングに挑戦することをオススメします。英語が得意なら、プログラムを学ぶ上で飛び級できるからです。

どういうことかというと、プログラミング言語のベースとなる英語の基礎があれば、プログラミングの仕組みを理解するのに時間はかかりません。「プログラミングを学ぶ」というステップをスキップして「プログラミングで作る」にすぐに入ることができます。

英語が得意なら、ぜひプログラミングに触れる機会を与えてあげてみるといいでしょう。

scratch(スクラッチ)は子供向けプログラミング言語

小学校のプログラミングツールには様々なものが用意されています。その中でも、もっとも有名なのがScratch(スクラッチ)ではないでしょうか。

Scratch(スクラッチ)の歴史


スクラッチの始まりは2006年(平成18年)

スクラッチの始まりは2006年(平成18年)です。子供でも直感的にプログラミングできることを最大の目的に開発されました。

スクラッチを開発したのは、MITラボ(米国マサチューセッツ工科大学 (MIT) 建築・計画スクール内に設置された研究所)です。

2013年(平成25年)にScratch2.0にアップデート

その後、2013年(平成25年)にScratch2.0にアップデートされ、ネット環境を通して使用することができるウェブアプリケーションとして公開されました。ネット環境に繋がっていれば、どこでもプログラミングを始めることができる点が最も大きいアップデートです。また、ユーザー同士のコミュニティにアクセスすることができ、世界中にいるスクラッチユーザーの作品を見たり、スクラッチで作ったプログラミングを自分のパソコンにダウンロードしてプログラミング内容を編集することができます。

2018年には、Scratch3.0プレビュー版が公開

2018年には、Scratch3.0プレビュー版が公開されており、これが現在のところ最新のバージョンになります。

このように何度かのアップデートを経て、子供が視覚的に楽しみながらプログラミングを学べる工夫がつまった言語として知られるようになりました。

Scratch(スクラッチ)の利用者数は3300万人以上

Scratch(スクラッチ)は、子供むけプログラミング言語としてもっとも有名な言語ですが、実際の利用者数はどれほどいるのでしょうか。2018年11月時点では、3300万人以上の利用者がおり、その利用者数は年々増え続けています。

その利用者数は、Scratch2.0がアップデートされた2013年あたりから急増していることがわかっています。

scratchの利用者数の増加

Scratch(スクラッチ)のメインユーザーは10代

Scratch(スクラッチ)を利用しているユーザー年齢は、以下のグラフからもわかるように10代がメインとなります。

ちなみにScratch(スクラッチ)は8~16歳を対象に作られており、

scratchユーザーの年齢

また、スクラッチ利用者の多い国はアメリカ合衆国が最も多く、スクラッチユーザーの45%を占めています。日本でも34万人以上の利用者がおり、その数は年々増加しています。意外に思われるかもしれませんが、オーストラリアのスクラッチユーザー率は3.8%を超えており、これはアメリカ合衆国の次に多いことになります。

この他、150カ国(国や地域を含む)で利用されています。

Scratch(スクラッチ)の特徴

Scratch(スクラッチ)には大きく3つの特徴があります。

1 ゲーム、アニメーション作品が作れる

子供が遊んでいるゲームやYouTubeなど、ITやシステムを使った遊びはあふれています。一方で、それらのツールがどのように作られているかを知る機会はまだまだ少ないのが現状です。

Scratch(スクラッチ)なら、ゲームやアニメーションを直感的・視覚的にプログラミング的思考を使って作り手になることができます。

2 作った作品をコミュニティで公開できる

Scratch(スクラッチ)で作成したゲームやアニメーションなどの作品は、世界中にいるScratch(スクラッチ)ユーザに向けて公開することができます。

また、他のユーザが作成した作品もチェックすることができます。

特質している点は、他のユーザが作った作品を自分のパソコンなどにダウンロードして改造できるという点です。様々な作品に触れることで、「自分ならもっとこうしたい!」を形に変えることができます。

3 無料で使える

どんなに優れたプログラミング言語でも、利用するのに高い値段を払わなければいけないとなると使うのを躊躇したくなります。

この点においても、ネット環境さえ整っていれば、Scratch(スクラッチ)を無料で利用することができます。

Scratch(スクラッチ)の使用方法

ネット環境につなげて利用する

ウェブアプリケーションであることが特徴の一つであるScratch(スクラッチ)は、ネット環境さえあればいつでも始めることができます。特別な準備は必要ありません。

  1. https://scratch.mit.edu/projects/editor/にアクセスする

パソコンにダウンロードして利用する

ネット環境につながっていなネット環境につながっていなくてもScratch(スクラッチ)を利用することができます。

  1. Scratch 2.0オフラインエディター ダウンロードページを開く
  2. Adobe AIR最新版をダウンロードする(すでにダウンロードされている場合はこのステップは必要ありませんので無視してください)
  3. Scratch 2.0オフラインエディターをダウンロード/インストールします。

ダウンロードが完了したら、お使いのパソコンでScratch(スクラッチ)を利用することができます。