ご無沙汰しています。

こんにちは、any城下です。

夏休みに入り、午前中のプログラミング授業も増えてきました。夏休みという小学生の特権を大いに楽しみながら、プログラミングという自分の強みを伸ばす時間にしてくれたらと感じています。

今日も午前中に中学生の生徒さんとオンラインを繋ぎ、javaについて学んだところです。

そんな久しぶりのブログ投稿では、「教室のあり方」について最近考えていることをご紹介したいと思います。

anyの強み

anyが他のプログラミング教室に比べて圧倒的に何が強みになっているのかと考えると、第一に「1年でコードプログラミングできるようになる」だと思っています。

実際に、体験授業を受けられたほとんどの親御さんは「ここまでプログラミングできるようになるんですね」と言われています。

anyを大きくすべきか

プログラミング教室を始めて3年目。ありがたいことに、広告も出していないのに、国立市だけでなく、周辺の府中や国分寺や立川から沢山の生徒さんが学んでくれるようになりました。ただ、最近一人で教室を運営することの難しさを痛感するようになっています。

プログラミングの知識は子供達の将来に役に立つ。

anyは、そのスキルや経験を積ませてあげられるカリキュラムがある。

もし教室を大きくすれば、そんな時代のニーズに沿ったスキルや知識を子供達に提供でき、子供たちはプログラミングを通して「僕、私は、自分でやろうと思ったことは大体できるようになるんだな」という自信をつけてくれるようになる。

そういった確信が少しずつ高まる中、でも、でも。。。まだ、決心できない自分がいます。

新しいスタッフの方を迎え入れる責任。

自分が人生を楽しみ、幸せを感じる時間が削られてしまうのではないかという不安。

まだまだ結論は出ませんが、流れに身を任せてみたいと思う今日この頃です。

お母さんのこと、ずーっと大好きだよ、そして・・・

こんにちは、any城下です。最近、子育てとは、まさに親育てだなぁということを実感しています。今日は、そう感じたちょっとした出来事をご紹介します。

4歳になる娘は、私の耳にタコができるほど「お母さんのこと、ずーっと大好きだよ」と言ってくれるのですが、最近、そこにある言葉が追加されました。

「お母さんのこと、ずーっと大好きだよ」

「自分のことも、ずーっと大好きだよ」

この最後の言葉を聞いた時、ハッとしました。なぜなら、私が大人になって気づいた最大の発見、それが「自分が大好きな人は、幸せだ」ということだったからです。

「自分が大好き」と言っている娘を前に、「それが一番大事」と続ける母なのでした。

またまた、うれしい便り!

こんにちは、any城下です。別れと出会いの季節、春ですね。花粉症の私にとっては別の意味で涙がでる毎日です。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

先日「うれしい便り」というブログ記事で、以前anyに通ってくれていた生徒さんから「受験に合格しました!」という便りをいただいたエピソードをご紹介しました。

実は、それに続いてまたまたうれしい便りが届きました!

中学3年、受験生。それでも通い続けてくれた生徒さんの話。

実は、今年受験生だった中学3年生の生徒さんからも「第一志望校に受かりました!」という報告を受けたのです!

彼は、中学2年生からanyに通塾してくれている生徒さんで、今年高校受験を控えていました。ロボット制御に興味があり、ラズベリーパイ(ラズパイ)という電子機器を使ったプログラミングを学んできました。

初めて作ったLEDライトの制御プログラム

初めの頃は、温度湿度センサーを使ってある一定温度・湿度になったら知らせてくれるガジェットを作ったり、人感センサーなどで人を感知したことを知らせるためのプログラミングをしていました。

最近では、ラズパイだけでなく、カメラとラズパイをつないだ防犯カメラのプログラミングや、OpenCVという外部ライブラリを使ってウェブカメラ上に写った顔を自動で認識して写真を撮影したり、LINE通知の仕組みなどを学んでいます。

受験を控えてanyを卒業される方もいるので、昨年の夏あたりに「今年受験だけど、anyの通塾はどう考えている?」と率直に聞いてみたところ、生徒さんからは「受験はあるけど、anyには通い続けたい」という嬉しい言葉をもらっていました。また実際に、彼の成績は夏以降もどんどん上がっていると報告を受けていました。

そして先日、ついに第一志望の高校に合格したという報告を受けたのです!

本当におめでとうございます!!!

受験と習い事の両立

このように、受験と将来に繋がる習い事を両立するのは、誰でもできることではないと思います。

生徒さんの努力と意思の強さ、そしてご家族の協力があって初めて叶うことなので、この稀な機会を間近で見聞きさせていただいき、私自身「親として子に接するあり方」について勉強させていただきました。

生徒さんのお母様からも「anyの授業は、自分の将来への繋がりを確かに感じながら勉強できる貴重な時間になっています」というメッセージまでいただき、私自身励まされながら今に至ります。

このプライスレスな経験をさせていただけることに感謝しながら、生徒さんの将来に役立つ授業をこれからも実施していけたら・・・と改めて決意した出来事でした。

いつもの”おまじない”

こんにちは、anyの城下です。

今日は、私が毎日やっている”おまじない”について・・・。といっても、ただの掃除です。

まだ幼い子供が2人いるので、毎日部屋が汚れます。おもちゃが散らかしっぱなしになることも日常茶飯事ですが、毎日生徒さんが出入りする教室なので、日々の掃除は欠かせません。

教室で用意しているパソコンではなく、自分のパソコンを持ち込んで受講する生徒さんもいらっしゃるので、そういう時は、我が家のダイニングテーブルがデスク代わりになります。

そんな毎日がもう2年近く続いています。

私にとって掃除は「お客様をもてなす儀式」であると同時に、「今日もきっといいことがある」というジンクスのような、おまじないのような、心のよりどころになっているということです。

すっきりした教室で、生徒さんたちが集中して授業を受けられるように、これからも毎日のおまじない=掃除を続けていきたいと思います。

うれしい便り

こんにちは、anyの城下です。今日はひな祭りですね。別れと出会いの季節。ちょっとセンチメンタルな気分になる城下です。

実は、昨夜うれしい便りが・・・

今年受験生だった生徒さんから、高校合格のお知らせをもらったのです!

彼女は、anyを開講した最初のころの生徒さんで、一緒に「未踏ジュニア」というプログラミングのコンテストにも挑戦した仲です。

中学3年生に進級し、受験を控えるタイミングでanyは卒業されましたが、たびたび近況を教えてくれていました。

教室を卒業しても、こういうつながりがあることを本当にうれしく思います。

子供たちの成長を間近で見させてもらえる幸せを糧に、これからも頑張っていきたいと思う一コマでした。

コロナ禍で大変だった受験生も多いかと思います。

この大変さを乗り越えて手にした切符を胸に、4月からものびのびと羽ばたいてくれたらと願います。

「大人」に憧れる娘の話

こんにちは、any城下です。風といっしょになってふっと香る金木犀の香り。朝の肌寒さ。温かい緑茶がおいしい季節になりました。すっかり秋ですね。

最近、もうすぐ4歳の娘と「大人になること」について話す機会がありました。

「大人になったらね」

娘は、最近どうも「大人になること」にとんでもない憧れを持っているようで、言葉の端々にその様子が垣間見れます。

例えば先日、こんなことがありました。

私がネイルをしていると、
娘「かわいいね。私も(ネイルを)したいなぁ〜」
私「大人になったらできるよ。働いてもらったお金でなんでも好きなものが買えるんだよ」
娘「そっかー私も大人になれる?」
私「なれるよ、まずはご飯をちゃんと食べてたくさん寝なきゃね」
娘「わかった、いっぱいご飯食べて早く寝るー」

また別の日には、娘が絵本(ミッケ!という写真や絵の中から物を探す絵本)を指して
娘「お母さん見てみて〜見つけたよー大人みたいでしょ?」
私「すごいじゃん、でも大人はできたことを誰かに褒めてもらうんじゃなくて、自分で自分を褒めてあげられるんだよ。」
娘「わかった、じゃ、(こっち)見ないでー」

またまた別の日には、娘とサイクリング中に
娘「いちごパフェが食べたいなー」
私「美味しそうだね」
娘「お母さんも食べたい?」
私「うん、食べたい」
娘「じゃ、大人になったらねー」
私「(!!!)」

きっと彼女にとって「年を重ねること」はキラキラしていて自分がやりたいことができる、今は知らない世界に行けるとても素敵な世界に見えているようで、そのためには今までのこだわりを捨てて、新しいやり方や興味のあることにすぐに挑戦できるようです。

どんどん吸収する子供達

そんな「大人になること」に憧れを持つもうすぐ4歳の娘が、何と(ついに)プログラミングに興味を持ち始めました。

その日は急にやってきました。ある日曜日の夜、娘が急に「プログラミングがしたいー」と言い出したのです。最近、看板やポスターにある文字を読むことが趣味の娘。その日のお昼過ぎ、我が家の玄関の前にあるチラシ入れに「プログラミング」と書かれたポスターがあるのを見て「プログラミング」と口に出したので、「お母さんがプログラミング教室やっているんだよ」と話したことを思い出し、プログラミングというものが何なのかわからないけど、その言葉の響きや「なんかお母さんがやっているらしい」という情報から興味が湧いたのだと思います。

そこで早速プログラミングを体験してみることに。。。普段、スマホやパソコンなどのデバイスにはあまり触れさせていなかったので、まずはマウスの練習からやってみることにしました。

ありがたいことに、今の時代は3歳くらいからでも楽しみながら学ぶツールがたくさんあります。ドラッグ&ドロップで絵をパズルのように当て込むことから始め、徐々にステップアップ。

プログラミングを楽しむ、もうすぐ4歳の娘。


最後は、迷路の中でキャラクターをゴールまで移動させるというプログラミングができるようになっていました。まぁ、プログラミングって言っても結構簡単な内容ですから。。。しかし簡単でありながら頭の中でプログラム内容をシミュレーションしたり、順を追ってプロセスを組み立てたり、間違えることに慣れるという経験が、このくらいの子供の頃から体得するのは今後の人生において役に立つのではないかな・・・と感じています。

とか言ってますが、実際には「プログラミングを学ぶには少し早いかな」と思っていました。しかし、今回の事例がいい例ですが、実際にやらせてみると意外とできるもので、興味さえ持てば勝手に学んでいくものなのだな・・・と反省する出来事でした。

この出来事以外でも、子供って「年齢に関係なく興味のあることはどんどん吸収する」と感じることがありました。

小3で中学理科・高校化学の知識もどんどん吸収

プログラミング教室anyに通っている小学3年生の男の子は、電気回路をプログラムする方法を学んでいます。電気回路をプログラミングするにあたって、中学〜高校くらいまでの理科・化学の知識(原子や電子や陽子、元素など)に触れながら電気回路を学んでいます。このように、興味のあることは年齢や学年に関係なくどんどん吸収していきます。

一般的には、このような知識に触れる機会はあまりないかもしれませんが、プログラミングを通して様々な知識が現実世界でどう役立っているのかを知っているだけで、数学や理科や化学や物理に自然と興味を持つのではないかと感じています。

事実、私も大学に入るまでは数学が苦手でしたが、人工知能を研究する中で「微分・積分ってこういう時に使うんだ、すごい便利じゃん!」と利用シーンを体感することで、数学に対する苦手意識が一気に吹っ飛んだという経験があります。

「こだわり」にこだわり過ぎない

今回、娘との会話を発端としたこの出来事を通して、具現化してこなかった私の中の「大人像」に気づかされて、ハッとしました。

「こうであるべき」ということにあまり囚われすぎずに、「こうでありたい」に向かって今までのこだわりを思い切って捨てながら、新しい自分にアップデートしていけたらいいなと思う今日この頃です。

無料体験授業を受けてみませんか?

プログラミング教室anyでは、無料で1回分の授業を受けることができる体験授業があります。プログラミングに興味のあるお子さん、ゲームが好きなお子さん、もともとプログラミングを習っていたお子さん、色々なお子さんが通っています。講師は、人工知能の研究経験のある2児のママです。

生徒さんの半分は中高生。本格的なプログラミング言語も学ぶことができます。難しい言葉は使わずに、生活の中で使われている様々な仕組みなどからプログラミングの仕掛けを読み解くので、論理的に・・・ということはもちろんですが感覚としても捉え安い授業を心がけています。

ご興味のある方はぜひ一度体験授業を覗きに来てください。お申し込みは3分で完了です。

100点ではないゴール

こんにちは、anyの城下です。

今日は「100点ではないゴール」について書いていきたいと思います。

私たちは高校生までの間、学校でも塾でも「100点が満点」と教えられて当たり前のようにその基準を受け入れてきました。

しかし、社会に出ると「何が100点なのか」が曖昧になります。急に身の回りが複雑化して正解のない世界に放り投げられます。子供達からしたら、今まではテストで100点取ること、受験で合格することを目標にしてきたのに、急に自分を計る基準がなくなることに戸惑い、どう振る舞う”べき”かに迷うように思います。

実際に、私が大学生の時にそのことを痛感した事件がありました。

一番の成績だった同級生が消えたわけ

私は、電気通信大学という情報通信科しかない単科大学でAIを使った画像解析の研究をしていました。大きい声では言えませんが、電気通信大学というところは他の日本の大学と違い、「入りやすく卒業しにくい大学」と言われています。

実際に私のように多少成績が悪くても入学はできますが、卒業までの道のりは大変険しかったな・・・という印象を今でも持っています。大学一年で必修になっていた実験では、なかなか思うような結果に至らず夜の11時まで半ベソかきながらやったこともありました。

卒業論文のための研究も、締め切り前はほとんど研究室に缶詰、家には風呂に入るためだけに帰っていました。流石に徹夜を続けられるほど体力も集中力もなかったので、仮眠用のエアベッドを仲間でお金を出し合って買ったり、年越しそばを研究室の仲間と食べたのは今となってはいい思い出です。

そんな和気あいあいとした研究室でしたが、ある日事件が起こります。研究仲間の一人が研究室にも大学にも来なくなってしまったのです。学年の中で一番の成績を残している子で教授からもとても期待されていたので、驚きを隠せませんでした。メールを送っても返信はなく、とうとうその子は大学を中退してしまいました。

今まで、ずっと「勝ち組」だったはずの彼に何があったのかはわかりません。しかし一つ言えるのは、今まで彼を「勝ち組」としていた基準が、大学では通用しなかったことが関係しているのでは・・・と感じています。

彼が今どんな生活をしているのか残念ながら知る由もありませんが、きっと人生のリスタートをきってくれていると信じています。

論文作成は受験勉強と違う能力が必要

私自身、高校までを振り返ってみると「答えのある問題」に対して正しい答えやそれを導く公式さえ覚えていれば良いという価値観の中に生きていたと思います。

しかし大学で初めて研究というものに触れ、「今まで無かったものを発見する」能力は受験勉強で培った能力を半分も使わないということに気づかされます。

まず、卒論の研究テーマは自分で決めなければいけません。大学で学んだことが社会とどのように連結しているのか考えをめぐらせるためには、社会に対して問題意識や興味がないといけません。しかし、高校生まで「解のある問題」にしか取り組んで来なかった我々にとって、それは容易いことではありませんでした。

100点ではないゴールを持つこと

この経験は、親という立場・教室を運営する立場として子供の将来を考える中で私にあることを突きつけます。

「解のない問題」や「予定調和でないリアリティ」を知る経験こそが、ロボットやAI時代を生きる子供達に必要なのではないか・・・ということです。そして、「ユーモア」や「自由と選択と責任」といった要素をプログラミング教室の中でも体現していけたらいいなと考える今日この頃です。

ホストファミリーを体験

こんにちは、プログラミング教室「any」の城下です。

9月は「何となく新しい事に挑戦したい」と思っていました。そこにたまたま国立市の市報でホームステイのホストファミリーを募集していたので、早速応募してみることに。

幸か不幸か、応募は受理され、あれよあれよと言う間にホームステイの当日を迎えることになりました。

実際にホームステイに来てくれた方

ホームステイのホスト役と聞くと、流暢に英語を話せる人・海外で生活した経験のある人などを想像しますが、私はそのイメージとは程遠い人言です。帰国子女どころか、大学進学とともに九州の片田舎から東京(調布市)に出てきた標準語さえおぼつかない田舎ガールでした。英語は、はっきりいって苦手です。

そんな私がホームステイのホスト役に応募した事は、一言で表すなら「暴挙」以外の何物でもありませんし、実際ホスト役を体験してみて、「やはり暴挙だったなぁ」と痛感させられましたが、収穫もありました。

日本人はどうしてハードワーカーですか?

ホームステイに来ている海外の方からの質問コーナーで、「日本人はどうしてハードワーカーですか?」と言う問いかけがありました。

たくさん出た質問の中で、何故かこの質問が私の胸にズーンとのしかかりました。まさに、私がその問いかけを自分に持っていたからです。

増え続ける共働き世代

日本では、年々共働き世帯が増え、平成9年以降は専業主婦世帯を超えています。

そして、以下のグラフからもわかるように、女性が家事にかける時間は3.45時間となっています。つまり、家で就寝以外のほとんどの時間を家事に割いているという状況です。さらに子供がいる場合は、家事時間に「育児」が重くのしかかっているのは周知です。

何が言いたいのかと言うと、

「日本人はどうしてハードワーカーですか?」と言う質問の続きには、「日本人はプライベートな時間をどうして大切にしないのですか?どうして楽しまないのですか?」と言う海外の方の思いが見え隠れしているように感じました。

実際に私自身も、「私はどうして子供達の成長や言葉にもっとゆっくり耳を貸そうとしないのか、こんなに余裕がないのか」と自問自答して毎日を過ごしています。

しかし、ホームステイでの経験から、「もっと子供との時間を大切にしよう、楽しもう、工夫しよう」と思えるようになりました。

失敗を恐れないで、話して話して話し続けろ!

もう一つの発見は、「英語がうまくなるTips(コツ)は?」と言う質問に対して留学生が答えていたこの言葉です。(ホームステイに参加した方の多くは、英語を第二言語として習得した方々でした)

「とにかく失敗を恐れないで、話して話して話し続けろ!」

正直、この言葉を聞くまでは、英語の苦手な私はホームステイを受けたことを少し後悔していました。あまりにも英語が聞き取れないからです。そして言いたいことが英語にできない!

でも、この留学生の言葉を聞いて「できる範囲の英語で挑戦して頑張ろう!」と思いました。

「失敗が大切とわかっている事」と「失敗を恐れずに挑戦できること」は同意ではありませんでした。猛省しました。

と言うのも、普段、私が開いているプログラミング教室では「失敗しても恥ずかしがらなくていいんだよ、どんどん失敗しよう。失敗するのが当たり前だよ。最初から成功する人なんていないよ」と耳にたこができるほど言っているのです。にもかかわらず、いざ、自分が失敗する立場になると、怖くて怖くて英語が話せなくなっていました。

そこには「挑戦しようと言う勇気」と「失敗した時に相手を不快にさせない茶目っ気」が大事だなぁと留学生たちを見て学ばせてもらいました。

今回、留学生と私たちを引きあわせてくださったのは国立市で20年以上もボランティアで活動されている「ホストファミリー・くにたち」の皆さまです。

もし、ホームステイにご興味のある方は、ぜひお問い合わせしてみてください。

登戸事件を受けて

2019年5月に神奈川県川崎市多摩区の登戸駅から目と鼻の先にある場所で、凄惨な事件が起こってしまいました。亡くなられた方、怪我をされた方、そのご遺族やご友人の方の気持ちを考えると、胸が締め付けられる思いです。

プログラミングコンテストを目指す教室any

この事件を受け、私がまず知りたいと思ったこと

それは、犯人・岩崎隆一氏の生い立ちでした。そして、その生い立ちがあきらかになるにつれ、「やはり、そういうことか」というやり場の無い思いが湧き上がっています。

どうやったら子どもたちを守れるのか

カリタス学園の保護者の方がメディアの前でとても印象的なことを語っておられました。

「私たちは、どうやって子どもを守ってあげられるのでしょうか。」

その言葉には、落胆と諦めと混乱が入り混じっているように感じ取れます。一方で、「このような事件を起こさない道はないのか」と、問われているようにも感じました。

このような事件が起こると、「犯人」と「私たち」の間に大きな壁があり、犯人は私たちと全く違う人間、全く相容れない存在、と捉えてしまいます。それは至極自然な反応だと思います。

しかしだからこそ、私たちの中にある犯人との類似点に注目することに価値があると思います。歴史を繰り返さないために、今までとは違った目線でこの事件を考える必要があると思ったからです。

私たちの中にある、犯人との類似点

犯人と私たちの類似点。それは、「自分を大切にして欲しい(愛して欲しい)」と言う気持ちから派生した怒りや悲しみ、そして落胆ではないでしょうか。

この落胆には、2つあると思います。一つは自分への落胆、そして世間(家族や社会)への落胆です。そして、大人であることを理由に、その落胆は自己責任と言うくくりで隅へ追いやられてしまう。

犯人と私たちの道を分かつものは何でしょうか。思考の違いなのでしょうか。私には、「環境の違い」が大きく影響しているように感じてなりません。

親としてできること

私は2人の子供を持つ親です。

今回の事件を通して、親として「子供に愛情深く接すること」の重要性を突きつけられたように感じます。これは一言で表すなら、「You are OK.」の精神ではないでしょうか。「あなたの人生はあなたの為にある、あなたの自由にしていい。」

愛情深く接するとは、話を聞き、受け入れ、贔屓することだと思います。つい、スマートフォンを片手に上の空で子どもに対応してしまう私にとって、猛省するポイントでした。

また、親が自分を犠牲にしない、もっと言うと「自分の人生を生きる」事が大切だと思います。「You are OK.」の精神は、「I’m OK.」から派生すると思うからです。「私は私の好きな人生を謳歌しているよ、あなたも自分の好きな人生を謳歌していいよ」と背中で伝えられたらいいなと思います。間違っても「誰かの決めた指標に縛られて生きづらい人生にしてはいけない」と思うのです。

一人の人間としてできること

そして、一人の人間としてできることもあると思います。それは「弱みを見せること」「排他的にならない」「挨拶をする」です。

「弱みを見せる」とは、自分が自分の弱みに寛容になる状態だと思います。「完璧じゃなくったっていい」と自分で自分をありのままに認めることで、他人に対しても「完璧じゃなくったって当たり前」と思えるようになったら少し楽になるように感じます。この感覚は、「排他的にならないこと」に繋がります。

「排他的にならない」とは、自分と違う人に寛容になることを意味しています。しかし心の底から寛容になる為には、相手のことをよく知る必要があります。排他的な気持ちは、「何だかよく分からない」から生まれるように感じるからです。こうして書いていますが、もぉ、これが難しくって仕方がありません。自己鍛錬の毎日です。

最後に「挨拶をする」について。私の勝手な考えですが、気持ちの良い挨拶はそれだけでギフトになると思っています。「You are OK.」を気軽に体現できる素敵な方法だと思います。

それから、挨拶は自分の心のバロメータになっています。気持ちの良い挨拶ができているときは心が元気、できないときは心が弱っている事が多いです。心が弱ってるなぁと感じたら、できるだけ自分を甘やかすようにしています。甘やかす方法としてもっとも多いのは「ご飯を作らない」です。

最後に

私は小さなプログラミング教室をやっていますが、定期的に「クエスチョンカード」を配っています。その理由は、個性を尊重する(=お互いの違いを寛容し合う)空気を醸成したいからです。

クエスチョンカードの内容を一部紹介します。

  • 自分の強みは何ですか
  • どんな時にストレスを感じますか
  • どんな分野で活躍したいですか  …など。

このカードから生徒さん一人一人の個性を知り、尊重するだけでなく、各々の「好き・得意」を育める場を提供できたらと思っています。

そして、「自分らしくいる事が受け入れられた」という体験が積み重なる事で、「他人にも寛容になる」心の土壌ができ、それらの広がりが「自分らしく生きやすい社会の礎」になってくれれば…と願っています。