第4次産業革命とは

第4次産業革命までの歴史

産業革命とは、産業上の飛躍的な生産性アップを可能とする技術革新のことを主に指しています。現在に至るまで第1次〜第3次産業革命がイギリスをはじめ、アメリカやドイツなどで発生し、その後の産業に大きな影響を与えてきました。

現在も、第4次産業革命が進行形で進んでおり、日本だけでなく様々な先進国の経済界で熱い注目を浴びています。

そんな産業革命ですが、これまでの産業革命の歴史について簡単にご紹介します。

第1次産業革命

第1次産業革命とは、イギリスで1700年代後期〜1800年代前期に起こりました。その内容は、それまで手動で行ってきた運搬・製造などの作業を、蒸気機関をエネルギー源として「より早く、より効率的に」実施できるようになった産業革命を指します。

第2次産業革命

第2次産業革命とは、アメリカやドイツを中心に1800年代後半に起こりました。その内容は、動力として蒸気機関ではなく電気を用いたことによって「より早く、より正確に、より安定的に」製造や運搬が可能になりました。

第3次産業革命

第3次産業革命とは、1900年代後半に主に先進国にて起こりました。第3次産業革命を支えた技術革新は、コンピュータの台頭です。コンピュータによって、様々な工程が機械化・自動化されることによって、作業のスピード・量・質において飛躍的な向上を果たしました。

第4次産業革命とは

そして、現在注目を浴びているのが第4次産業革命です。この第4次産業革命を支えている2つの要素は、AIとビッグデータです。コンピュータのネットワーク化で、様々な情報が大量に収集できるようになりました。これらの情報を自動的に分析し、その分析結果によって命令をしなくとも最適な解を瞬時に提供できる技術革新が進められています。これによって、「人間の英知をはるかに超える時代がやってくるのでは?」「人間の仕事がAIに奪われる日が来るのでは?」という憶測が飛び交うほどです。

このように、未来の予測が難しい時代を目前に控えている今だからこそ「生き抜く力」を備えておくことが重要視されています。

プログラミング人材に対する企業のニーズ

民間企業に行った「プログラミング人材に期待する能力」のアンケート調査結果から、期待する能力として回答の多かったものをご紹介します。

1位:論理的思考

回答した企業の60%以上が「論理的思考」を挙げています。論理的思考とは、別名ロジカルシンキングとも言われ、物事の原因と結果を整理して順を追うことによって、相手にわかりやすく説明することを指します。何かを伝えたいと思った時に、思いつくままに話しているといつの間にか何を話したかったか忘れてしまったり、話したい内容からそれてしまうことがありますが、このような状況は論理的思考が生かされていない例として挙げることができます。

2位:表現力

回答した企業の60%以上が「表現力」を挙げています。ここで言う表現力とは、頭のなかで考えたイメージを紙に書き出す表現力や、調べたことをまとめて新たに培われた考え方を第三者に理解してもらいやすいように言葉や表などを使って表現する力も含まれています。

3位:ICT能力

回答した企業の50%以上が「ICT能力」を挙げています。ICT能力とは、タブレットやパソコンを使用する能力や、多くの情報から必要な情報を選び抜く力、そうやって収集した情報をわかりやすく綺麗にまとめ上げるプレゼンソフトの使用能力などが含まれています。プレゼンソフトとして有名なのは、パワーポイントですが、最近は直感的にプレゼン資料を作成でき、作成した資料を生徒同士や先生に共有する仕組みが組み込まれたロイロノート・スクールというソフトが教育現場で広がりを見せています。

4位:協調性

回答した企業の50%以上が「協調性」を挙げています。協調性とは、異なる意見や環境におかれた人同士が感情に流されるのではなく、協力してお互いの意見の良い点・悪い点を話し合いながら、時には譲り合って目的を達成する力を指します。

5位:向上心

回答した企業の45%以上が「向上心」を挙げています。向上心とは、現状に満足することなく、どんな問題や課題があるのかに関心を持ち、それらの問題や課題に対して改善・解決していこうとする気持ちや行動力のことを総合して指しています。